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男と女の話し方考え方ketsui

コラム「男と女の話し方考え方」


別にここでお店の女の子の口説き方講座をするつもりはありません。
会社が危機的な状態となったとき、唯一の救いとなるのは家族の存在ですが、時と場合によってはその存在が更なるストレスやプレッシャーとなる場合があります。
男と女の違いとでもいうのでしょうか、考え方や話し方の違いとして理解しておくと、お互いのストレスを少しでも軽減してくれることでしょう。

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例1
他の方の体験談に素晴らしいというか、うらやましいものがありました。

奥さんに会社が倒産すると相談した時の会話です。

夫 「会社、もうすぐ倒産する」
妻 「え・・・」 
夫 「借金が増えるばかりでもうこれ以   上は続けられない」
   「・・・・・・・・」 
妻 「そう、わかった」
  「何とかなるわよ」
  「別に社長だからって
   結婚したわけじゃないし」

この人と一緒になってよかった〜と思いました。
そして絶対不幸にはさせないぞ〜と思いました。

と、前向きな気持ちで倒産の実務に入られた方もおりました。

私の場合はその反対でしたので、胸中お察しください(T_T)

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例2

ある講演会で心理学の先生がこんな話をしてくれました。

母親 : 
 うちの子は家で全然勉強しなくて困っているんですけど、先生なんとかしてくれませんか?
 先生からも勉強するように言ってください。

先生 : 
お子さんには毎日なんていってるんですか?

母親 : 
 いつも帰ってきたら「勉強しなさい!!」 って毎日何回もいってるんですけど、全然いうこと聞かないんです。

先生 : 
 そのときお子さんはなんといってるんですか?

母親 : 
「うっせー クソババー」
   っていうんですよ〜。

先生 : 
 いつもそんな調子なんですか?

母親 : 
 はい。毎日同じことの繰り返しなんですよ。もう何とかしてください

先生 : 
 お母さん、毎日毎日同じ返事「うっせー クソババー」が帰ってくるのがわかっているのに、なぜ、毎日毎日「勉強しなさい」っていうんですか?

母親 : 
 だって、あの子の顔を見たら「勉強しなさい」っていわないと
私の気がおさまらないんです。
    私の気が!
わ・た・し・の・き・が・・・!!


以上をジュースの自動販売機で説明しましょう。

その自動販売機には20種類のボタンがあり、それぞれ違う種類のジュースが出てきます。
母親が押すボタンには「勉強しなさい」と書いてあります。当然出てくるジュースは「うっせー クソババー」というジュースです。
ほかのボタンには「一緒にやろう」や「友達呼んでやったら」等々。当然、出てくるジュースも「勉強頑張る」だったり、「塾でも行ってみようかな〜」等々の可能性があるわけですが、たぶんこの母親はボタンが壊れても、「うっせー クソババー」というジュースの出る「勉強しなさい」というボタンを押し続けます。なぜそのボタンしか押さないんですか?
私の気がおさまらないからです」

という話でした。

結論
女性の場合
女性の場合は特に、物事の善し悪しということではなく、言葉に出すことで気がおさまるということが多いと思います。場合によっては思ったことが、すぐ口から出てしまう人もいます。

(みんなに聞こえる独り言?)

それ自体は、その人が平穏でストレスなく生活するために必要なことで、悪気があるわけではありません。そこに問題の解決を求めているのではなく、賛同や共感を求めています。このような女性の発言に対し理屈や理論で返すという行為は、時として火に油を注ぐ結果を招きますので気をつけましょう。
つまり、
口頭による問題提起(クレーム)
 + 周囲の賛同・共感
 = ストレスからの開放と達成感



男性の場合
 男性の場合はまったく違う考え方をします。
会社に就職し、経営者であろうと従業員であろうと、会社を続けていく上で、今ある製品やサービスを常に改良改善し、新製品や新サービスを開発していくことがあたりまえです。
 そのためには日々問題や課題を解決するためにどうするかを考え、その終着点として新製品や新サービスが世に出ることとなります。
 それこそが会社の存在意義であり、企業人としてあるべき姿だと思います。企業の存続や発展のために、日々問題解決のためにどうするか考え、その解決策を見つけ最高の製品やサービスが、お客様や社会から必要とされ、その結果、会社に利益をもたらし、ひいては自分たちの待遇もよくなる。
つまり、
問題の解決
= ストレスからの開放と達成感

となります。

普通ならこんなこと考えもしませんでしたが、会社が倒産寸前の状態で、日々資金繰りのことで頭がいっぱいな中では、例え夫婦間の会話でさえ場合によっては命取りにもなりかねません。
男と女・夫と妻・父と母
日常会話でイラッとすることがあったら思い出してください。
元々違うということを。