企業再生か起業再生か
いうまでもなく誰もが、企業再生を願ってさまざまな事業展開や
コスト削減に苦労しながら日々経営をされていると思います。
毎日顔を合わせる従業員の給料カットなどはいつも心が折れそうになりました。
生活の糧である給与は出してあげたいが、実際の会社の資金はそのような状況ではない。
最初のうちは何とかなる景気は良くなると思っていましたが、
支払いの優先順位が守れなくなってきたことに気づかなくなってきておりました。
声がでかいとか強いとかしつこい人にばかり払っていると大変なことになります。
本来の支払いは以下の通りだと思いますがいかがでしょうか。
1番は従業員給与、
2番は仕入れ先への支払い
3番は経費
4番は税金、社会保険などの公的支出
5番は金融機関への返済
となりますが、
ともすれば金融機関への返済というのが、1番で考えている自分がいたような気がします。
※月々の返済軽減の方法
中小企業金融円滑化法の施行によりずいぶんと条件変更も敷居が低くなりましたが、
平成25年3月で終了することが決まっております。
すでに条件変更の継続が難しくなってきているようですが、
以前は金融機関から条件変更を提案されることもありましたが、
現在は廃業を勧められる時代となってきました。
実際には条件変更となると新規の借り入れができなくなりますが、
同一銀行で複数の借り入れがある場合は、
保証協会の借換保証制度
で
できるだけ1本化し長期運転資金へと借り換えすることにより、
月々の返済額は抑えられるとともに、
返済では据置期間(1年~2年)が利用できますので、
その間は利息のみ支払いをし、その後返済をしていければ大丈夫ということになります。
しかしこれも何度もできるわけではありませんが、複数の銀行との取引があるのであれば、
しばらくは資金的余裕ができるとともに、設備の更新などと絡めることにより真水部分
(増額して手元に残る融資)が獲得できる場合もあります。
信用保証協会の制度としてありますので場合によっては、
金融機関に相談してみるのもよいと思います。
企業再生か起業再生かと考えたとき、
一番重要なのは最低でも営業利益がプラスになっていけるかどうかということです。
経営自己診断システム
自分の会社の客観的な指標を確認してみましょう。
是非このシステムで確認してみてください。
各金融機関でも同じようなシステムで企業分析をしておりますので、
金融機関が自分の会社をどのようにみているのかがわかります。
独立行政法人 中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)
経営自己診断システム
http://k-sindan.smrj.go.jp
このシステムは、経済産業省・中小企業庁の主導により、
中小企業金融の円滑化を図る目的で開発された中小企業
信用リスク情報データベース(略称CRD)に蓄積されている
約100万社の中小企業(うち7割は、年商3億円以下の比較的小規模な企業)
の財務データを用いて構築されています。
本システムに貴社の決算情報を入力すると、CRDに蓄積された同業他社の大量データ
(各業種について数千社~数万社の同業他社データを保有)と比較することができるため、
業界の中での貴社の各財務指標値の優劣を点検することができるほか、
収益性、効率性、生産性、安全性、成長性の5項目について
経営状態を点検することができます。
また、特に安全性指標を取り出して、同業種のデフォルト企業
(倒産や借入金の延滞などにより債務不履行に陥った企業の総称)
と比較することで、経営の危険度についても点検することができます。
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